決戦直前
こんばんはkimです。
前回の続きです。
≪前回のあらすじ≫
6月上旬、世界的情勢による自粛ムードは徐々に解除されてきて、久しぶりに開催さるスーパーの特売セールに意気込む私。
タマゴLサイズ98円を獲得すべく作戦を立てて開店前のスーパーへ向かいました。
そこにはライバル達の姿が・・・はたしてタマゴを無事に獲得することができるのでしょうか?
≪話の続き≫
特売スーパーの開店10分前。
スーパーの前には特売品を獲得するべく、私を含め老若男女様々な人たちが入口に向かって魚鱗陣のようになって待機していました。
『甘いっ!隙あり』群衆の背面から私は単騎駆けをする武将のように突っ切り入口の目の前に陣取ることができました。
『ふん!雑魚どもめ!』と心の中で勝ち誇りました。
入口に密着して仁王立ちした私に自動ドアから反射して見えた景色は鶴翼の陣となっていました。
その時『キテる!今日のオレは違うぞ』そう私は確信しました。
普段の買い物では同じ『客』の立場ですが、今回のような特売セールでは『ライバル』に変わります。
位置取りは文句なし、さらに元ラガーマンの私にはアドバンテージがあります。
タマゴはもう手中にあると言っても過言ではない状態です。
『開店と同時に周りの雑魚どもを吹き飛ばしてやるわい』
そう心で言ってやりました。
もし万が一ライバルに先を越されタマゴを取られようものなら、得意のタックルからのジャッカルで奪ってやるつもりです。
離さなかったらノットリリースザボールでペナルティーキックを食らわせてやります。
いよいよ入口の扉に店員がスタンバイをし始めました。
私は6月の蒸し暑さが感じないくらいに集中していました。
次回に続きます。
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