本日は晴天なり
こんばんはkimです。
6月上旬のお話です。
6月に入ったばかりとは思えない暑さのある日、Tシャツにジャージのズボン姿の私はマスクをしてエコバックを脇に挟み、眩しい日差しを睨みつけるように歩いていました。
その日は自宅から徒歩5分で行けるスーパーで特売セール「タマゴLサイズ98円」の日だったのです。
時刻は午前9時15分、開店15分前のスーパーに向かっているところだったのです。
以前は週に1度あった特売セールで「買えればラッキー」程度の軽い気持ちだったのですが、昨今の情勢により食品関連で需要と供給のバランスが崩れ、品薄や割高の状態が続いていた中で、個人的に今回のセールは初売りに匹敵すると言っても過言ではありません。
朝起きてから居ても立っても居られない私は、タマゴを手に入れるための作戦を考えました。
『駐車場が満車の可能性があるな・・・歩いて行くか』
『順路よりも逆回りが最短ルートでタマゴの売り場に行けるな』
地の利を活かした戦略は完璧です。
問題はライバル達の本気度です。
“おばば達”は容赦のない進みで確実に確保してくる強敵です。
フィジカルでは圧倒的に有利ではありますが、か弱いご年配なんて手加減をしたら涙を呑む結果になります。
“おじじ達”も侮れません。
日本の高度経済成長期を支えた漢たちです。
時間にシビアで持ち前のせっかちさで開店前の入口を占拠してきます。
スーパーへ向かう私の姿を見た人は目が血走ったヤバい人に見えていたと思います。
特売セールとは戦いであり弱肉強食の世界なのです。
スーパーへ着くと案の定ライバル達が入口の前で群がっていました。
「へっ!この乞食どもめ!」
そう心に思いながら私も烏合の衆へと溶け込んでいきました。
次回!無事タマゴを獲得できたのか!?乞うご期待。
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