読書
Mai皆さま、こんにちは。
ホテルホットイン石巻スタッフMaiです。
2022年8月に発行された小説、凪良ゆう 『汝、星のごとく』
以前ブログに書いた『流浪の月』という作品と同じ作者が書いています。
おすすめなので、機会があれば読んでみてください。
自然豊かで美しい景色の島で育った女の子と、自由奔放な母親に振り回されて島に転校してきた男の子。孤独を抱える2人の高校生が大人になるまでの辛くて悲しい恋物語です。
書店で新刊登場のポップをみつけ、手持ちが少ないのに迷いなく買ったのがこの本との最初の思い出。
夏の暑い日、扇風機をかけて冷えたお茶をグラスにそそぎ、初めてこの物語を読みました。
最初表紙の美しさにうっとりしながら、ゆっくりとページをめくります。
離島という狭いコミュニティーのなかで、生きづらさを抱える二人。
自分とは関係のない部分で、押し付けられる価値観や理不尽さ。
『正しい』や『普通』という固定概念に苦しめられる主人公を見ていると、胸がぎゅっと苦しくなります。
小説を読んでよく泣くのですが、この物語は悲しくて泣くというより”どうにもならない理不尽さ”に悔しくて涙がでます。
人は温かくて優しい、けれどその反面どこまでも残酷になれる生き物なんだと思いました。
扇風機の生温い風とぬるくなったお茶。。。
夏の暑い日に体にまとわりつく汗が気にならない位、夢中で読み進めました。
読書の秋、この機会にぜひ手に取って読んでみてください。
